2021/10/31(日) 0:00

『イニストラード:真紅の契り』独占先行プレビュー《飲み込む潮》

『イニストラード:真紅の契り』独占先行プレビュー《飲み込む潮》

皆さんこんばんは。開封大好きよしひろです。
今回はコミかる伊勢崎店から『イニストラード:真紅の契り』独占カードプレビューのご紹介です!


さて、今回のカードですが「海」をテーマにしたカードです。
海では潮の満ち引きがあります。海の水位は一定でなく月の引力で水位は高くなったり低くなったりします……。
潮に飲み込まれては地上の生物は為す術もありません。

本来であれば自然現象の潮の満ち引きですが、 イニストラードの月には今なおエムラクールが封印されています。



これは果たしてただの自然現象なのでしょうか……


カード名飲み込む潮
マナコスト②UU
タイプソーサリー
テキスト各プレイヤーはそれぞれ、自分がコントロールしていて土地ではないパーマネント1つを選ぶ。 これにより選ばれておらず土地でもないすべてのパーマネントをオーナーの手札に戻す。その後あなたは、手札にあるカードがあなたより多い対戦相手1人につき1枚のカードを引く。

指定したひとつを除いての全体バウンスとドローが合体した新感覚ソーサリーカードです。
レアカードだけあり及ぼす効果も豪快です!
ただMTGにおける青の全体バウンス系カードは構築戦においては活躍しづらい傾向にあります。
守りを主体にするデッキであれば相手が何ターンもかけて展開したカードたちを手札にもどさせ 再度展開させることは大きな時間を稼ぐことができ優秀に見える側面もありますが その返しターンでより強力なアクションを取られる危険性があるので『ストロングホールド』《脱出》のように相手のエンド前に うてるカードでない限りは、全体バウンスは順当な守りの手段として使うのは難しいと感じます。
さらに各プレイヤーが選んだ強力な一枚が戦場に残るため防御手段としても使いづらいところも気になります……

しかし!今回の《飲み込む潮》はいくつかの挙動が足されたことで強力なカードに仕上がっています。

 

ここがすごいぞ《飲み込む潮》(スタンダード)

効果がトリッキーなため攻めの手段としても守りの手段としてもどっちつかずなカードではありますが 《黄金架のドラゴン》との相性はバツグンです。



4マナと軽いので宝物2個から自分戦場の《黄金架のドラゴン》を残しながら 戦場にリセットをかけれるのは現在のイゼット系デッキには魅力的な動きに感じます。そして残りのマナで残った脅威への対応にも回れます。 イゼットデッキはテクニカルに戦闘ができる反面、展開量に押しつぶされる負け方が多く、とくに緑単デッキの《エシカの戦車》《レンと七番》 といった着地すると脅威を分散できるカードを苦手としていたので、

 

イゼットデッキが苦手としていた状況を打破しつつドローも期待できるので 過去の全体バウンスとは一線を画すカードになるかもしれません。

 

ここがすごいぞ《飲み込む潮》(統率者戦)

そしてもっとも注目すべきは統率者戦です。バウンスの範囲がクリーチャーだけでなく土地以外のパーマネント全域に広がっているため マナファクトを多用する統率者戦では《魔力の墓所》《太陽の指輪》などを再展開することマナ加速ができ、 さらにドローも多人分ドローができる可能性があるため、マナ加速→ドローで統率者戦ならでは強力なコンボへの始動としての活躍が期待できます!

 

それ以外のシーンでも無限トークンの一掃や一部のプレイヤーが圧倒的に優勢な盤面でのリセットとしても魅力的です。

というわけで以上が今回独占カードプレビュー《飲み込む潮》でした。
トリッキーなカードながらも条件達成でドローという使いやすい部分もあるため 今回記事を考えていても非常にたのしい一枚でした。

そしてまだ『イニストラード:真紅の契り』のカードプレビューは続くので この新セットに興味をもった方は是非この機会に公式の新カードリストもチェックしてみてください。

 

ライター:開封大好きよしひろ
MTG開封をメインにYoutubeで活動中。
チャンネル『開封大好きよしひろ』は現在チャンネル登録者2万人。 カードゲーム以外にも映画と海外ドラマもこよなく愛しております。